切に願う事がある時に、昔から体を清め、水でもお供えしてお祈りをする。
この儀式をもっと発展させると「굿/クッ」になる。
朝鮮半島古来から続く民俗信仰である。
由来
古代社会では高句麗の東盟10月の感謝祭、祭天儀式を10月にしながら、扶余では1月迎鼓영고という祭天大會を開き、馬韓では5月に似たような行事をもった。
天の祭祀をし、「歌舞飲酒(가무음주/カムウンジュ)」で人たちを集めて祝祭をした、
「都堂クッ(도당굿/ドタンクッ)」、江陵別神クッ(강릉별신굿/カンヌンビョルシンクッ)にみることが出来る。
クッが開かれると村祭りの様相になり、子供たちは餅やチヂミなど食事にありつけ、巫堂が歌って踊ると大人たちは気持ちを解き感情が入り泣いたりした。
日帝時代に外勢から守るために民族意識が敷かれている重要な総合芸術の為、蔑視し迷信として扱わうようにしむけた。
クッは総合芸術であり、民謡、パンソリ、プンムルノリ、サンジョ、雑歌などに民俗音楽の根本、基礎になっている音楽である。
基礎知識
お客1、2人にムダン一人でジンを打ちながら簡単に行うクッは「푸닥거리/プタクコリ」と言い、多くの楽師と数十名からなる多くのお客が参加する「큰굿/クングッ」と呼ぶ。
クングッで演奏する音楽を「巫樂(무악/ムガク)と言う。
クッをするムダンは「降神巫堂(강신무당/カンシンムダン)」と「世襲巫堂(세습무당/セスプムダン)」がいる。
「降神巫堂(강신무당/カンシンムダン)」は、ある日、急に全身に熱が出て別段理由もなく長患いをし、ムダンに寄って病を治し、神降しを受けた巫女のことを指す。
京畿道、平安道、黄海道に漢江の北側に地方に多くみられる。
ムダンの芸術性より神霊により依存し、ムダンの神通に関心が傾く。
女は「무당(ムダン),만신(マンシン)」と呼ぶ。男は「박수무당(パクスムダン)」と呼ぶ。
「世襲巫堂(세습무당/セスプムダン)」は、その家で代々引き継ぐのムダンの人。
全羅道、慶尚道、江原道、漢江南側、東海岸地方は大部分が世襲である。
世襲ムダンは舞や歌、歌詞(セリフ)、楽器など芸術的器量を磨いている人たちだ。
そのため一つの公演芸術と同じ形態を持ち、観る人たちもムダンの腕前により関心を持つ。
女ムダンは「단골/タンゴル」、楽師は「재비/チェビ」又は「양중/ヤンジュン」と呼ぶ。
種類
大きく4つに分ける事が出来る。
●「神クッ(신굿/シンクッ)」は降神無権(代理)は2種類あり、神が降りた人を神を受けてムダンになる時の「成巫儀禮(성무의례/ソンムイレ)」で「내림굿/ネリムクッ,신굿/シンクッ,하직굿/ハジックッ」などと呼ぶ。
もう一つは年が変わるたびに神の霊験を再生する神通力を強化する定義で、「진적/チンジョクッ、꽃맞이굿/コッマジク、,단풍굿/タンプンクッ、대태굿/テテクッ、신령굿/シルリョンクッ、신질바르는굿/シンジルパルヌンクッ」などと呼ぶ。
●「집굿/チプクッ」
家庭の平安と福を祈願のための実行目的のより何種類かに分かれる。
三神と七元星君の神に祈願するクッ。
・赤子を持てるように祈願するクッ
・治病のクッ
・成婚のクッ
・平安と福の祈願するクッ
●「넋굿/ノックッ]
亡くなった人の霊魂の冥福のためのクッ。
●「마을굿/マウルクッ」
村や団体の平安と豊農、豊魚などと祈願するクッ。
構成
大きく3つに分ける事が出来る。
●「財數クッ(재수굿/ジェスクッ)」は家の安寧と幸運を願うクッを言い、または「安宅クッ(안탁굿/アンタックッ)」とも言う。
●「오구굿/オククッ)」は亡くなった人の冥福を祈るクッで死んですぐ行うクッを「진오구굿/チノククッ」という。死んで何年か経ったのち行うクッを「생오구굿/センオグクッ」と言う。
●「堂クッ(당굿/タンクッ)」は、「別神クッ(별신굿/ビョルシンクッ)」とも言う。村、部落の安寧と福を祈るクッを言う。
楽調
ソウル、京畿道は「노랫가락/ノレカラク」、「창부타령/チャンプタリョン」を参考
忠清道、全羅道、慶尚道西、南地方は「육자배기/ユッチャペギ」を参考
平壌道、黄海道は「수심가/スシムガ」、「난봉가/ナンボンガ」を参考
慶尚道、江原道東海岸は「정성아리랑/旌善アリラン」を参考
済州島は「서우젯 소리/ソウジョソリ」を参考
現在の重要無形文化財
충청도 부여 은산별신제 重要無形文化財 第9号
강원도 강릉 강릉단오제 重要無形文化財 第13号
경기도 양주 양주소놀이굿 重要無形文化財 第70号
제주도 제주칠머리당굿 重要無形文化財 第71号
전남 진도 진도씻김굿 重要無形文化財 第72号
부산 기장 동해안별신굿 重要無形文化財 第82−1号
인천 서해안배연신굿 및 대당굿 重要無形文化財 第82−2号