散調(산조/サンジョ)は、19世紀末に南道地方で初まり現在に至る。各器楽楽器の特性を最大限に生かし独奏で演奏する音楽である。チャング又はソリプクが伴奏として加わるのも特徴の一つである。散調を初めに作った人は「金昌租(김창조/キムチャンジョ)(1865-1919)」と伝わっている。 散調の構成は奏者や楽器、演奏時間により少しずつ差があるが、ゆっくりな「진양/チニャン長短」から始まり「중모리/チュンモリ長短」「중중모리/チュンジュンモリ長短」とだんだん早いテンポくなり、更に「자진모리/チャジンモリ長短」等、或いは「휘모리/ヒィモリ長短」「단모리/タンモリ長短」ととても早いテンポに発展していく。
主な楽器別流派
「伽耶琴散調(가야금산조/カヤグムサンジョ)」
第2世代名人「한성기류/ハンソンギ流」「강태홍류/カンテホン流」「최옥삼류/チェオクサン流」「정남옥류/チョンナモク流」「안기옥류/アンキオク流」「박상근류/パクサングン流」「심상건류/シムサンゴン流」
第3世代名人「김죽파류/キムチクパ流」「원옥화류/ウォンオクファ流」「김춘기류/キムチュンギ流」「함동정월류/ハムドンチョンウォル流」「감병호류/キムビョンホ流」「서공철류/ソゴンチョル流」「정남희류/チョンナムヒ流」「김윤덕류/キムユンドク流」「성금련류/ソングムニョン流」など
コムンゴ散調
「신쾌동류/シンケドン流」「한갑득류/ハンガプトク流」「원광호류/ウォンガンホ流」など
テグム散調
「이생강류/イセンガン流」「서용석류/ソヨンソク流」「강백천류/カンベクチョン流」など
ヘグム散調
「지영희류/チヨンヒ流」「한범수류/ハンボムス流」など
アジェン散調
「한일섭류/ハンイルソプ流」「장월중선류/チャンウォルチュンソン流」「정철호류/チョンチョルホ流」など
ピリ散調
「정재국류/チョンチェグ流」「서한범류/ソハンボム流」「박범훈류/パクボンフン流」「서용석류ソヨンソク流」「한세현류/ハンセヒョン流」など
その他「단소/タンソ散調」、「퉁소/トゥンソ散調」なども演奏される。